中等度知的障害で障害基礎年金2級に遡及決定し、初回入金額188万円受給出来たケース 20代男性 豊橋市の事例

ご相談状況

 お父様がポスティングのチラシを見てお問い合わせいただき、息子さんと一緒に相談に見えられました。
 小学校と中学校は特別支援学級で高校については特別支援学校へ通っていました。学校では簡単な計算など決った方式で解く問題については、訓練すれば出来る様になるが、言語の障害が大きいため、文章問題はまったく理解が困難な状況。コミュニケーションについては、単語をいくつか並べる程度で、問い掛けについてはオウム返しであったり会話にはならない状態です。

 高校への通学は電車となり繰り返し訓練することにより一人で通学できたが、決ったパターンを訓練しない限りは現在でも一人で出かけることは困難です。高等部では毎日日記の記入があり、「〇〇へ行った」「〇〇をした」等の結果記入はできたが、感想,意見等を表現することはできない。これは現在の会話でも同様です。H27年5月療育手帳更新判定にて知能が小学校低学年レベルのままの状況で、B判定となりました。

 高校卒業後は、就労移行支援施設で洗濯事業に従事し、規定の2年間通所し、その間に、重度知的障害者判定交付(H29年10月)を受けました。H30年1月に施設の紹介でパート契約社員(障碍者雇用)になりました。現在は、2年前から障害者雇用で週に5日働いており、給料は手取りで7万円前後(社会保険加入)になります。

社労士による見解

 中等度知的障害は基本的に障害年金は2級相当です。しかし、診断書や申立書をきちんと記載しないで提出すると、不支給となってしまいます。
 今回は、障碍者雇用で就労していますので、仕事場での作業内容や能力などを会社から聞き取り申立書に細かく記載することにしました。
   

結果

 障害基礎年金2級に遡及決定しました。

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