週4日アルバイトをしていますが、注意欠陥多動性障害で障害基礎年金2級に決定し、年間78万円受給出来たケース 20代女性 豊橋市の事例

ご相談状況

 ホームページで自分と同じような障害の受給事例を見て連絡を頂きました。

高校卒業までは他の生徒と少し違う程度という認識でした。しかし、社会に出てコンビニでアルバイトをしましたが、同じ様な失敗を何度もしてしまうため、脳に異常があるかと思い近医の脳神経外科で検査しましたが、異常はありませんでした。その後、ネットで自分の症状を調べた結果、発達障害かもしれないと知りました。最近まで、他人とは少しだけ生活能力が無いと思っていたのですが、障害年金の事を知り自分なりに調べてみたら生活能力にかなり問題があることが分かりました。

 自転車は人にぶつかってしまうため、バイトへ行くときは徒歩で行っています。大きな交差点を赤信号なのに自転車で横断してしまい、パトカーから注意されても自分の事だとすぐには気付けませんでした。入浴は3日に1回しか入れず、入る時は洗髪を3回と身体を2回洗います。洗髪は1回では綺麗にならないのではという不安から回数が増えていき今は3回となっています。しかし、母から上手く洗えていないと言われて、洗ってもらう事があります。洗面は忘れてしまう為、出来ていません。前日に脱いだ服を何日も着てしまう事があり、汚れていても気付かず、母が気付いて別の服を用意してくれます。布団には脱いだ服が散乱しており、異臭がしているものは母が片付けてくれます。生理の時にナプキンを替え忘れる事が多い為、服や布団、自転車のサドルなどを汚してしまいます。令和2年10月から11月にかけて、生理中の不衛生(ナプキンの替え忘れ)や薬の飲み忘れなどから、3回膀胱炎を繰り返してしまいました。血の付いた下着などは、その辺に放置してしまいます。包丁を使うと指先を切ってしまったり、足元に包丁を落としてしまったりします。調理をしようとすると鍋を焦がしたり火傷をしてしまいます。

 生活が夜型となっているため、家族との食事は1日に1回だけで母が用意してくれています。自分では用意出来ない為、板チョコなどを食べたりしています。食事に関しての意欲が薄く、母が出してくれたものを、叱りつけられるまで、食べようとしないこともしばしばあります。絵を描くことが好きで、集中しすぎて食事を摂ること自体忘れてしまう事もよくあります。薬も飲み忘れる事が多くあり、半分近くは残ってしまいます。コミュニケーションが上手く出来ないため、孤立してしまう事が多いです。また、いつどのタイミングで挨拶をしていいのかも分かりません。大切な待ち合わせなど、家を出るべき時刻の2時間前から準備しても、なぜか間に合わないことがあります。家の鍵は置いた場所が分からなくなってしまいます。また、帰宅した際に、玄関のドアに挿しっぱなしにしてしまうこともあります。バスや電車はどれに乗ればいいのか分からない為、付き添ってもらったり、連絡をずっと取って教えてもらっています。

 家電店でレジのアルバイトをしており、当初は、週に4日で1日4時間の契約でしたが、精神的に不調になるため週3日で1日4時間に変更してもらっています。自動レジのため、お釣りを間違える事はありませんが、クーポン番号の入力間違いは1日に何度もしてしまいます。また、ゲームソフトを間違えて渡してしまうなどのミスもあり、現在は他のスタッフが確認して渡してくれています。副店長からの配慮で、お客さんの人数が少なくなるように、担当レジの場所を奥の方にしてもらっています。当初はレジ締めの業務がありましたが、不注意で何度も小銭をひっくり返して撒き散らかしてしまったり、紛失してしまうとこがあり、現在はやらせてもらってません。また、シール貼りの業務も必ずずれてしまう為、任されなくなりました。不意にお客様に声を掛けられた時など、パニックになってしまい対応出来ない事があります。

 バイト中にカッターで指を切ってしまった際には、すぐに止血などの処置が出来ず、ただ指を見ているだけでした。自転車は注意していても人とぶつかってしまったり、段差に躓いて横転してしまったりするため、極力乗らないようにしており、アルバイトも徒歩で行っています。職場で自分のロッカーが閉まっているかの確認を何度もしてしまいます。コミュニケーション能力のなさ、仕事の覚えの悪さもあり、同年代の人に無視されてします。自分の仕事の出来なさから、希死念慮が悪化しており、平常時に涙が出てきたりします。

社労士による見解

 家電量販店でのレジ打ちのアルバイトをしており、障害年金の受給は難しいと思いましたが、詳しく話を聞くと発達障害特有の生きずらさがあり、日常生活面においては障害年金2級に相当すると判断しました。面談時にはまだ通院していなかった為、通院しやすいクリニックを紹介ししばらく通院してもらい、申請することにしました。

結果

 障害基礎年金2級に決定しました。
 アルバイトが出来ていた為、認定医によっては不支給とされると思い、審査請求を覚悟していました。しかし、日常生活状況など総合的な判断のおかげで2級となりました。
 診断書の日常生活活動能力欄については、作成した資料を基に具体的な内容を記載してもらう事が出来た事も、障害年金決定に大きく影響していると感じました。一人で申請していたら不支給になっていたと思いますので、やはり専門家に依頼することが障害年金受給に大きく近づくと感じました。

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