半年前に不支給となり、再申請をした知的障害（中等度）で障害基礎年金２級を受給し、年間７８万円受給出来たケース　４０代男性　田原市の事例

ご相談状況

　社会福祉協議会の相談支援員さんから、ＨＰをご覧になり問い合わせいただき、面談することになりました。
　半年前に、障害年金の申請をしましたが、不支給となってしまい、何とかならないでしょうかという内容でした。申請書類の控えを確認すると、丁寧に作成されていましたが、それに比べて診断書は記載内容が乏しく、日常生活能力の判定は聞き取りした内容とは大きな隔たりがありました。
　実際の生活状況は、買い物は決まったものしか買えず、お金を使う事に抵抗があります。洗濯は手洗いでびしょ濡れのまま干してしまう。ゴミ出しも出来ず、道から見えない建物の奥に投げ捨てて、山積みになっている状態です。小学生に何かを言われ、怒鳴って追いかけてしまいトラブルになった事があります。市役所に意味不明な事を言いに行ったこともありました。待つことが苦手で、バスが待てず歩き出してしまい乗車出来ない事や、病院では診察が待てず、待合室に座っている事が出来ずに帰ってしまう事がありました。理解力が乏しい中思い込みも強く、思うように行かないと被害的発想になりやすいです。現在は、支援員やヘルパー、兄などに支えられて何とか生活している状態です。

社労士による見解

　間違いなく障害年金２級に該当する事案でした。
　ただ、一度申請しており、しかも半年しか経過していない為、申立書の記載には特に細かく記載する事にしました。
　本人が医師との面談の中で、日常生活は特に困っていない、一人で生活できると言ってしまう為、日常生活状況の書面を作成し、持参してもらう事にしました。また、病院へは、支援員さんやお兄さんに必ず同行して貰うようにしました。

結果

　障害基礎年金２級に決定しました。
　中知的障害だからと言って、必ず障害年金が貰えるとは限りません。
　診断書の記載内容がご本人の状態と相違ないか確認する事が非常に大事です。
　今回も最初から相談に来ていたら、間違いなく障害年金２級が受給出来ていた事案でした。
　是非とも、専門家のサポートを受ける事をお勧めします。
　