軽度精神遅滞・社会不安障害で就労していても障害基礎年金2級に決定し、年間78万円受給出来たケース 30代女性 豊橋市の事例

ご相談状況

 以前に申請した方にお世話になったケアマネジャーさんからのご紹介で、お母様が相談に見えられました。

 高校卒業後に、食品加工会社に就職しましたが、機械の操作が覚えられないため、簡単な袋詰めの仕事をしていました。自動車学校では、20回近く試験に落ちましたが、何とか免許を取得しました。スピードは出さないまでも、運転が雑なため時々ぶつけたり、信号のない交差点で自己を起こし、自分では対処出来ず泣いて電話をしてきました。それ以来車の運転はしていません。

 その後、就労出来なくなった場合を考えて、29才の時に療育手帳(C判定)を取得しました。
平成28年8月に、毎朝6時40分ごろに出勤することに限界を感じた事と、年々椎間板に負担がかかり、これ以上無理をしてはいけないと医師に言われていたこともあり退職することになりました。

 平成29年2月から障害者枠で再就職を目指しつつ、就労支援施設に通所しました。就労支援施設では、部品の組み立て作業を体験しましたが、作業に集中出来ず失敗が多かったです。結局、出来る仕事は清掃ぐらいしかなく、平成31年2月から老人ホームで部屋、浴室、トイレなどの清掃を1日4時間、週5日することになりました。仕事が雑で丁寧に出来ないため注意されることが何度もあります。家では、食事の支度や洗濯の手伝いをしていますが、野菜などを同じ大きさに切る事が出来ないし、洗濯物はしわを伸ばして干すことも出来ません。仕事が清掃のため、浴室の清掃をしましたが汚れが落ちていなかったり、洗い残しがありカビが生えてきました。入浴については一人で入るが、洗髪では同じところだけ洗い、全体を洗うことが出来ません。コンロを使っていた際には、ボヤを出しそうになり、それ以降は火を使うことは禁止しています。お湯を沸かしていた時に、横の鍋の取っ手を焦がしてしまったこともあります。冬にはストーブに近づき過ぎて、服を焦がした事もあります。電話の対応は、メモが出来ないため留守番電話にしており、出てはいけない事になっています。来客や宅配便が来ても、きちんと対応が出来ないため、玄関には鍵を掛けて出ないようにしています。洗顔や髪をとかす事は全くせず、歯磨きは一応やりますが、きちんと出来ていないため歯槽膿漏になってしまいました。生理用品も上手く使う事が出来ず、今でも汚してしまう事があります。通院には母親が付き添って行っています。右左が良く分かっておらず、地図を見ながら目的地に行く事は出来ません。
   

社労士による見解

 軽度知的障害と不安障害でしたが、一般企業に障害者枠で就労しており月に7万円程度収入がある状態でした。正直、障害年金の受給は難しいと感じましたが、お母様から話を伺うと、病名以上に日常生活においては支障があると感じました。病歴・就労状況等申立書には、就労状況や日常生活での困っている点を重点的に作成することにしました。

結果

 障害基礎年金2級に決定しました。
 お母様も半分以上諦めていたので、受給が決まった報告をした時は非常に喜んでいました。
 軽度知的障害で就労していても、諦めずに申請して本当に良かったと感じています。
 

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