アスペルガー症候群で障害基礎年金2級に遡及決定し、初回入金額396万円受給出来たケース 20代男性 豊橋市の事例

ご相談状況

 

 小学生の時にアスペルガー症候群と診断されました。3年生になると不登校になったり、パニック発作を起こし、家族に暴力を振るうようになりました。4年生からは特別支援クラスに変更となりましたが、ずっと不登校でした。中学校でも不登校は続き、中学1年生の頃、自宅2階から飛び降りたり、刃物で手首を切ろうとする行動が見られ、2度入院することになりました。

 高校は養護学校へ入学し、学校の配慮もあり、時々休む事はありましたが、親の送り迎えで何とか通学出来ました。しかし、過剰に適応しようとする所も多く、「自転車で人をひいたのではないか」「線路に置き石をしてしまわないか」「給食に毒を盛ってしまわないか」「ネットにウイルスを流してしまわないか」などありえない犯罪行為や「マヤの予言で地球が滅びないか」などの思いが次々と頭に浮かび、不安が強くなる事が続いていました。

 平成27年4月に双子の姉と同じ大学に入学しました。試験や授業で忙しくなると疲れ易く、体調を崩しがちになり、対人関係でストレスを抱えると、強迫行為や強迫概念が悪化し抑うつ的になる事がしばしばありました。毎年、学期途中で登校困難となり、その都度親が大学に出向き相談し、何とか単位の取れる方法を考えて対応していました。自分では時間割が作れない為、双子の姉と親で毎回調整し、テスト勉強やレポートなども姉と親がサポートしていました。姉や家族の支えがあったことで、何とか単位が取れ進級出来ていました。一人で大学生活を送ることは難しかったと思います。

 大学4年生となり、授業に加え卒論、就職活動が重なり、ますます強迫行動や強迫概念が悪化しました。就職活動は出来なくなり、途中で止めました。卒業に必要な単位は追試を何回も受けて取得、卒論については卒業式後も大学に通い、ゼミの先生に何とかOKをもらいました。この頃は、精神的にも身体的にもボロボロな状態でした。就職できなかった焦りもあり、平成31年4月から就労移行支援施設に通い始めました。しかし、職員の対応が悪かったり、他の利用者さんとのトラブルがあったりして、ストレスがかかり体調を崩し1ヶ月休むことになりました。再び通所し始めましたが、「痴漢するんじゃないか?」「傘で人を傷つけるんじゃないか?」「ネットに悪い事を書き込むんじゃないか?」などの加害不安が酷くなり、令和1年11月に一人で外に出られなくなり、辞めることになりました。以後、半年以上は自宅に引き籠る状態となり、親と一緒だと外出出来る為、病院には親が付き添って受診しました。

 最近は、相変わらず一人で外に出られず、「鍵がちゃんと掛かっているか何回見ても心配で、親が確認しないと夜寝られない」「歯磨きはみがいてもみがいてもみがき残しがあって虫歯になるんじゃないかと不安で30分以上みがいています。不安で疲れた日などは、親に磨いてもらっています。」「パソコンやスマホに悪い事を書き込んだんじゃないか不安で、ずっと確認作業をしています。」将来仕事が出来るようになるのか不安で、年に数回はパニックになり大暴れしてしまいます。

社労士による見解

 小学生の頃から他の子と上手くコミュニケーションがとれず、精神的に不安定になってしまう事を繰り返しており、大学へは姉や母親などの支えのおかげで何とか卒業する事が出来ていました。
 大学卒業後もコミュニケーションが上手く出来ない影響から、自宅に籠ってしまう事があり、通院しついても一人で行く事が出来ず、母親が付き添っていました。一人で生活することは不可能であり、両親や姉の支えがないと生活できないということから、障害年金2級の可能性は大きいと判断しました。
 また、症状がずっと続いている為、5年間遡って障害年金を請求することにしました。

結果

 障害基礎年金2級に遡及決定しました。

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