膠芽腫(高次脳機能障害)で障害基礎年金1級に決定し、年間142万円受給出来たケース 50代男性 田原市の事例

ご相談状況

 知人からの紹介でお知りになり、奥様がご相談に見えられました。

 ご主人が、平成30年2月頃から漢字が読めなくなり、言葉も出にくくなりました。4月頃には言葉を発することが出来なくなり、言葉自体が思い浮かばなくなりました。6月15日に高血圧で通院している病院で診察してもらった所、すぐに紹介状を書いて頂き転医することになりました。

 脳神経外科ですぐに精密検査(MRI)をし、左頭部に腫瘍が見つかりました。ここでは手術が出来ないということで、別の病院を紹介され転医することになりました。

 MRIの画像を持って受診し、すぐに手術をした方が良いと言われ、平成30年7月6日に手術を受けました。腫瘍を全て取り切る事が出来ず、7月25日から30回放射線治療を受けました。日常会話程度は何とか出来ており、仕事も出来ていましたが、令和2年頃から物忘れをするようになり、仕事にも支障をきたすようになってきました。検査の結果、腫瘍が脳内転移していると分かり、令和2年11月24日から20回放射線治療を受けました。この頃から、担当医から車の運転はしないようにと言われました。令和3年3月頃から、仕事の理解が全く出来なくなり、仕事をやめる事にしました。令和3年11月から要介護3の判定を受け、12月から老人ホームへ入所しました。言われたこともすぐに忘れてしまい、勝手の服を脱いでしまったりしています。現在は、全介助が必要な状態になっており、一人では何も出来なくなっています。

社労士による見解

 膠芽腫の放射線治療による副作用で高次脳機能障害だと分かりました。奥様は病院からは言われたことはないとおっしゃっていましたが、精神用の診断書を病院で作成してもらうようにお願いしました。
 現在、老人ホームに入所しており要介護3で全介助という事から、障害年金1級になる可能性はあると判断しました。

結果

 障害基礎年金1級に決定しました。

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