双極性感情障害で障害厚生年金2級に決定し、年間112万円受給出来たケース 20代女性 豊橋市の事例

ご相談状況

 ポスティングチラシをご覧になり、お問い合わせ頂きました。

 高校生の頃から落ち込む事がありましたが、普通に生活は出来ており大学へ進学しました。大学生になり、サークルに入りましたが、段取りが上手くいかず怒られていました。毎年10月から3月になると毎年うつ状態となり、過眠と倦怠感に悩まされ、精神的に不安定になり、学校に行かずに家にこもる生活となっていました。過眠により授業に遅れてしまう事がありました。大学卒業後は特別養護老人ホームに就職しました。この頃からお金を浪費するようになり、また希死念慮が強くなってきました。また、慣れない仕事と職場での人間関係に疲れ、ストレスを感じるようになってきたため、自分で病院を探して受診することにしました。

 双極性感情障害の疑いという事で、服薬治療を開始しました。毎月1回の通院を続けていましたが、担当医から「もう通院しなくていい」という様な事を言われた為、通院を止めました。毎年10月から3月までは症状が悪化し、4月以降は回復するのですが、令和2年4月以降は抑うつ状態が改善せず悪化していた為、メンタルクリニックを受診する事にしました。

 うつ病と診断され、服薬治療を開始しました。服薬治療を継続するも、気持ちの落ち込みや情緒不安定な状態が続き、約2ヵ月間休職となりました。休職中は、家に引き籠り一日中横になって過ごしていました。気持ちの落ち込みが酷く、何も出来ない状態が続きました。その後は半日勤務で復職しましたが、徐々に症状が悪化し、希死念慮も出てきたことから再度休職となり、入院施設がある病院に転院して1ヵ月間入院することになりました。

 退院後は、服薬治療を継続していました。復職に挑戦し、1時間だけ自分の椅子に座る事に挑戦しましたが、4日目で出来なくなり復職は諦めました。地元の病院を希望し、保健師さんから教えてもらった入院施設のある病院への転院を希望し転院しました。

 会社に復職する事が出来ずに、退職となりました。病院へは月に1回程度通院し、服薬治療を受けています。自分には価値がない、消えてしまいたい、死にたいと口にすることが続き、2週間入院することになりました。退院後は、訪問看護を利用し服薬治療を継続しています。しかし、抑うつ状態や希死念慮はほとんど変わりません。ほとんど家の中に閉じ籠ってベッドの上で生活しています。お風呂は3日に1回程度しか入らず、起きても服を着替えることもありません。身だしなみを整えることもほとんどありません。食事は母親が用意してくれますが、自分で用意して食べることはほとんどありません。

社労士による見解

 お話を伺ったところ、現在の日常生活状況から一人で生活をすることは出来ない状況であり、就労も難しい状況だったため、障害年金2級の可能性はありました。

結果

 ご本人様は遡及申請を希望していました。事前に年金事務所へ相談に行き初診日の証明書は入手済みでしたので、認定日の診断書の取得をして貰いました。診断書を確認した所、記載内容がその当時の病状とズレがあったため、以前の勤め先から勤務表を入手し、就労できない状態であったことを伝え、訂正を依頼することにまりました。そのまま申請していたら遡及申請分については不支給になっていた可能性が高かったと思います。

 障害厚生年金3級(遡及申請分)、2級(事後重症分)に決定しました。

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